Nは困惑した。
目の前のトレーナーはジャノビーを繰り出すと同時に踊りだしたのだ。
いつニーブラされるか分からない恐怖に体が動かなくなってしまう。
シングルバトルの約束をしたはずなのに、気が付いたらオタマロも繰り出してきている。しかしその反則を指摘する勇気は出なかった。相手は人の身でありながら影分身を使っている。勝負に負けてお金を取られるだけならいいが、命は取られたくない。
ポケモンバトルとはこういうものだっただろうか。そう問いかけたいが、あのハトーボーとは話が通じそうにない。
「やめたげてよお！」突如女の子の声が聞こえた。助かるかもしれないと思い一瞬安堵するが、ただの女の子ではどう考えてもこのバケモノトレーナーには敵わないだろう。
だめだ、逃げるんだ！そう言いかけると同時に女の子は激しい動きで暴れまわる。遅かった。あのベレー帽の少女はもう正気ではなくなってしまったようだ。
N自身もトレーナーからの絶え間ない攻撃により気が狂いそうであった。１０連ガチャのくせに８体しか排出されていないのも、自分が疲れているからそう感じるのだと思った。
すでに人外の動きをしているトレーナーであるが、あのシママはどうやらごく普通のシママのようだ。
はああぁあぁぁぁぁあああフシデかわいいよフシデ！！！はああぁぁぁぁああああああんふしゃぁあああはあはぁぁぁあああああ！！！！
ポケシフターって無駄に難しいよね
Nは目の前が真っ暗になった。

BW12周年おめでとうございます。

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