燃料デブリ取り出しへの一歩 ロボットアームが到着<東京電力・福島第一原発> (22/01/31 19:17)

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小野田明記者:「重さは4・6トンというロボットアーム、折りたたんだ状態ではおよそ8メートルだが先端に装置をつけると最長は22メートルまで伸びる。」

31日の朝、楢葉町に運び込まれたロボットアーム。新型コロナの影響でイギリスでの開発が1年遅れたが、楢葉町の施設では最終的な試験が行われる。

小野田明記者:「ロボットアームはこちら2号機の内部を模した設備のあの上の部分におかれ、直径55センチの穴を通り、デブリがあるペデスタルの内部へと侵入していきます。」

<イメージ映像>
まずは伸縮式のアームを伸ばして格納容器内部へ。取り出すための装置がついた先端部分をデブリがある底の部分にアクセスする想定。最終的な試験は実物大の模型を使い2月中旬から半年かけて行われる。

三菱重工デコミプロジェクト室・神垣智基主席技師:「装置が我々が意図している通りにきっちり動くということが1つ重要なことで、装置とオペレーティング、この両側面をきっちり仕上げていくことが重要であると考えています。」

燃料デブリについて分かっているのは、最も調査が進む2号機でさえ一部をつかんで持ち上げられるということだけ。取り出しは1グラム程度から試験的に行う計画。

東京電力福島第一廃炉推進カンパニー・小野明プレジデント:「試験的取り出し、多分はじめは1粒2粒って本当に少量から始めることになると思いますけど、我々それを取り出すことによって場合によったら燃料デブリがどういったものかということが分析等通じてわかることになると思っています。これがまず第一歩だと思います。」

東京電力は2号機の燃料デブリ取り出しを2022年内に始める計画。

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